キャスター宮川俊二のやさいな生活 - ちょっと粋なワイン&グルメブログ

2011 年 8 月のアーカイブ

ラトリエ・ド・ジョエル・ロブションをミシュラン二つ星に導いたシェフ飯塚隆太さんの「リューズ

大震災もありましたので、1月に伺ったきりでご無沙汰でした。

仕事の打ち合わせを兼ねたビジネス・ランチ。

ランチ・タイムも満席に近いお客様です。

六本木のゆったりした空間でランチ・コースが3800円と5800円。

ほとんどが女性のお客様。3800円はお値打ちです。

アミューズ ブーシュは何層にも 深い味わい

 

s-p8249960

 

料理は開店当初よりもずっと複雑性が増したように感じました。

ベテラン・シェフでも食材の確保やスタッフの育成、全てがうまく回転するまでには

多少の時間が必要なのでしょう。

5800円のコースをいただきました。

自家製スモークサーモンとフェンネルのクレームのアンサンブル

シャンパーニュで。

昼間から、つい飲んでしまいそう。

 

s-p8249961

 

シェフのスペシャリテ、

肉厚の椎茸をタルト仕立てにして豚の脂ラルドの薄いベールで覆ってあります。

椎茸の食感、トスカーナ、コロナータ村産ラルドの品の良い脂が口の中で蕩けます。

 

 s-p8249965

 

鳴門産のスズキ 夏野菜のコンディメントとともに

 様々なソース、そして万願寺唐辛子はこんなに大胆に使うといいのですね。

 

 s-p8249969

 

鹿児島産和牛ランプ肉のローストに三浦野菜のソテー

到着したばかりのセップ茸を添えていただきました。

このセップ茸、旨い!

 

s-p8249971

 

山梨産の白桃 泡のはじけるジュレとソルベを添えて

夏の終わりのハーモニー ♫♫

 

 s-p8249972

 

こちらはシェフからのサービス!

 

s-p8249975

 

かつて飯塚さんとコンビを組んでいらっしゃった美男美女のスタッフが再結集、チーム飯塚。

「リューズ」はゆったりとした空間でキャリアのあるシェフの料理が楽しめる、

どなたにもお薦めできるフランス料理店です。

今度、皆さんをお誘いして土曜のブランチ会でも開きましょう!

食べ歩きの楽しみは思わぬ素敵な店との出会いです。

ただ、今回は食通のブランジェ「浅野屋」まきさんからのお誘い、初めからハズレはありません。

まきさんが感動されたという店に食いしん坊、呑兵衛仲間9人で繰り出しました。

 

s-p8179916

スペイン・バル、レストラン「フェルミンチョ」と読みます。

オーナー・シェフの作元慎哉さんがバスクやカタルニア地方で修業中、厨房仲間から呼ばれた愛称。

バルを標榜しながら中身はレストラン。カジュアルなお値段。修業先はスペインの星付きという正統派。

場所が西麻布の少し奥まった1軒家・・・流行らない訳がありません!

 

s-p8179919

 

トロにバジル。

最初はタパス(小皿)を。

 

s-p8179923

 

トリッパをこんなに柔らかく、しかも品良く仕上げていただくのは珍しいです。

イカも柔らかく、品の良い味付け。(教えて欲しい!)

 

s-p8179926

 

サンマもほらっ!

この辺りになるとバル料理を越えて、モダン・スパニッシュの片鱗。

 

s-p8179929

 

フォアグラはイチジクの上に。

蕩けるでしょ!

 

s-p8179933

 

スペイン料理の定番、パエリア。

これはバルでいただくメニューですが、お味が洗練されています。

鰻のパエリア・・・スペインではよくある料理だとか。

 

s-p8179942

 

奥様とご一緒に料理のサービスもしてくださる作元さんは、こんな若い方。

隣は感動して酔っ払った西麻布のワイン・バー・オーナーTさん。

 

s-p8179940

 

この夜はスペイン・ワインの品揃えで定評のある「和泉屋」の社長、新井さんのセレクト。

しばらく飲んでいない内にスペイン・ワインも随分と進化していました。

今、注目の造り手、ラウル・ペレスのワイン。

最高のキュべはパーカー・ポイント99点を取っています。

世界の料理界を引っ張ってきたモダン・スパニッシュですから、つられるようにワインも新進の作り手が続々。

 

s-p8179927

 

女性5人、男性4人の9人で・・・13本。

ふう。

 

s-p8179936

 

メインは、豚肉の、こんなひと皿。

 

s-p8179945

 

この店、早くも食通の間では評判で予約が難しくなっています。

そして、今週から、しばらく予約が取れなくなるでしょう。

情報誌「東京カレンダー」に紹介されるから。

今なら、まだ間に合うかもしれませんよ!

笑顔が溢れるレストラン

2011年08月15日(月)

食事はやはりホスピタリティの良い店でいただきたいもの。

笑顔の溢れるお店はお客様もつられて頬が緩みます。

麹町「オー・グー・ドゥ・ジュール」はオーナーの岡部一己さんの笑顔で迎えられます。

 

 s-p8129881

 

長年、岡部さんとコンビを組んでいらっしゃる中村保晴シェフのおまかせ料理をいただきました。

まず、クレーム・ブリュレとは、意外!?

でも、スタートらしく、なかなか企まれた味。

シャンパーニュで乾杯。

 

s-p8129885

 

シェフ、お得意の野菜のテリーヌ。

13種類の野菜が使われています。

一つ一つ味付けをして最後にまとめあげます。

ビネガーが効いて僕の好きな味。

ワインはボルドー、ソーヴィニオン・ブランとセミヨンでテリーヌを優しく包み込みます。

  

これは贅沢!

キャビアとアンディーブのサラダ。

岡部オーナーとはfacebook友達。

ちょっとサービスしていただいたのかな?

こんなにキャビアをいただくのは久しぶり。

やっぱり、好きだなあ。

 

 s-p8129887

 

中村シェフのスペシャリテ、フォアグラ、3種の調理法で。

3層が口の中でハーモニーを奏でます。

必ず縦に3層、同時にいただくこと。

真ん中のパテ状のフォアグラがいいアクセントですね。

 

岡部さんはソーテルヌを出してこられました。

払えなくなりますから、イケムなんか出さないでくださいよ!

 

 s-p8129888

 

この店では魚を僕の故郷、愛媛県八幡浜から取り寄せていらっしゃいます。

鮑のステーキ。

五穀米の赤ワインソース、肝も合わせて。

故郷の皆さんにも、是非、召し上がっていただきたいひと皿。

三崎の海で採れた鮑が、こんなに深い味わいの料理になるんですよ!

 

s-p8129890

 

仔羊のロースト

ブルゴーニュとボルドー、両方の赤ワインを合わせていただきました。

 

s-p81298932

 

デザートは桃のコンポートを。

 

s-p8129898

 

岡部さんのグループ店は九州新幹線博多駅にもできて7店舗になったそうです。

サービスのプロがオーナーならではの心地よい空間。

お値段もリーズナブル。

8月16日から21日まで、特別価格のコースのみ、ランチは2730円、ディナーは5250円!

お値段、味、サービス、どれも素晴らしい・・・この店が長く愛される理由です。

勢いを感じる店「スリオラ」

2011年08月12日(金)

僕が「間もなく予約が取れなくなる」と言ったモダン・スパニッシュの「スリオラ」、

まだ予約は取れます!

1ヶ月経ってメニューが変わったようなので電話すると支配人の高橋さんが

「宮川さんが予約が取れなくなる、とおっしゃるから敬遠されています(笑)」と。

でも、満席、年齢層も30代から40代、元気で華やか。

先ずは手でつまんで・・・冷たい桃のビスコチョ スペイン産のアンチョビが添えられています。

 

 s-p8029970

 

僕が最初だけでもカヴァではなくシャンパーニュにして欲しいとお願いしたら、裏リストを

作ってくださいました。

繊細な本多シェフの料理はシャンパーニュが合うんですよね。

スペイン版ガスパッチョ、バジルのソルベ オリーブ・オイルがスペインの香り

 

 s-p8029972

 

ホタテとヤナギ松茸プランチャ 

 

s-p8029988

 

真蛸のプルポ アラ ガジェーガ 

蛸をこんなにお洒落にいただける・・・現代スペイン料理ならでは。

 

s-p8029999

 

マリアージュはスペインワインのエキスパート高橋さんにおまかせ。

次々、モダンな造り手が登場です。

 

 s-p8029981

 

尾長鯛のプランチャ 万願寺唐辛子と2色のソース

 

s-p80200101 

 

青森県産乳飲み仔山羊の軽い煮込みとそのカルドのソース

 

s-p8020018

 

秋田県産乳飲み仔牛のロースト、シードラの香り

付け合せのキノコ・・・チイタケではないですか!

僕がセールスした訳でもないのに、普通に使われるようになったのですね!

 

 s-p8020025

 

野菜のアロスカルドゾ

リゾットのお茶漬けみたいな感じ?

とてもヘルシーです。

 

s-p8020030

 

3種のチーズとその付け合せ

 

 s-p8020031

 

s-p8020040

 

無花果のアイスクリーム、バニラの透明なソース、胡桃のチュイル

 

 s-p8020041

 

プチフルールまで12種類の料理。

フレンチでもイタリアンでもない、まさにスペインの今を感じさせる料理の数々。

食材は日本ですから、何と呼ぶか・・・

「スペイン、サンセバスチャンで修業した日本人、本多誠一さんの料理」

スタッフのサービスとあいまって、料理もおしゃべりも楽しめる素敵な空間。

勢いのある、元気をもらえるお店です。

 

s-p8020042

釜石市「宝来館」

2011年08月10日(水)

地震、津波の被災地、釜石市に伺いました。

魚市場は瓦礫の撤去は終わりましたが、廃墟のまま。

 

 s-img_9912

 

陸に乗り上げた船もまだ海に戻れません。

 

s-img_9926

 

街の至るところに解体、撤去を希望する赤い旗が立てられています。

早く更地にして再建プランを立てたいところですが、まだまだ。

 

s-img_9985

 

今回は津波で近所の人たちを助け、ご自身も間一髪のところで避難された「宝来館」の女将、岩崎さんを

訪ねました。

女将が大声で近所の人に声を掛け、裏山に辿りつく映像はテレビでも紹介されています。

東京の八芳園「壺中庵」の女将、岸さんが、一緒に何かお手伝いできることを考えてくださいと声をかけて

くださいました。

 

 s-img_99491

 

岩崎さんは、世界的指揮者、佐渡裕さんが積極的にボランティア活動をされていることを知り、

直接、お手紙を書かれました。

 

s-img_00081

 

佐渡さんは、それに応え、この浜で鎮魂のコンサートを開かれることになりました。

打ち合わせの席に、恐縮しながら、同席させていただきました。

 

 s-img_0007

 

この近辺でも400人を越す人たちが亡くなったり行方不明になっています。

「生命だけは残りました」とおっしゃる民宿の方などが地元で採れた食材でもてなしてくださいました。

 

 s-img_0005

 

恵みをもたらしてくれる海。

それが黒い泥のように襲ってきたとは・・・。

 

s-img_9964

 

「宝来館」の女将は積極的に情報を発信、それに応えて、たくさんの方が応援に駆けつけています。

建築の専門家は、裏山に避難路を作り、普段から人が集まる場所にしましょう、と提案されています。

 

 s-img_0013

 

ラグビーの街、釜石には合宿に訪れるラグビー選手もいっぱい。

関東の3つの大学ラグビー部の屈強な皆さんが、旅館の周りをまたたく間に片付けていきました。

 

 s-img_9973

これまで津波の避難場所にも指定されていた「宝来館」も1階は津波で破壊されました。

復興するにも資金が足りません。

ローンが残っている人が、再建の為にさらに資金を借りられる二重ローンが認められないと

工事ははかどりません。

政治の停滞は人災だという声を聞きます。

 

s-img_9975

 

さて、僕たちに、どんなお手伝いができるか・・・。

10月に八芳園に「宝来館」女将を迎えて、お話を伺い、もう一度、観光の街作りをするため、

東京の皆さんのお知恵をかりることを計画しています。

いつも前向きな「宝来館」女将に、逆に元気をいただいて帰ってくる始末でした。

 

s-img_0016


ページの先頭へ