キャスター宮川俊二のやさいな生活 - ちょっと粋なワイン&グルメブログ

八ッ場ダムの現場へ

2009年10月24日(土)

秋の一日、紅葉が盛りの、今、とてもホットな場所に出かけました。

群馬県、八ッ場ダム建設予定地です。

高崎から吾妻線、普通列車で1時間20分。

列車が長野原の町に入ると、巨大な構造物が日常生活のすぐ後ろに迫ってきます。

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川原湯温泉」は、ぶらり途中下車の旅をしてみたくなるような駅です。

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あたりは紅葉の盛り。

半世紀前には、こんなところにダムを造ろうと考えるひとがいたのですね。

人々の暮らしや自然を大切にする現代なら初めからNO!だったはずです。

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駅から10分くらい山道を登ると、微かに硫黄の臭いが漂ってきます。

長いダム反対闘争の後、やむなく移転の説得に応じた人たちが多いと聞きます。

ダム反対か賛成か・・・

宙ぶらりんの状態の中で、温泉の建物は老朽化していきました。

旅人の勝手な思いで言えば、それがとても鄙びた風情を醸し出しています。

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共同浴場の広間では、年配の皆さんが湯上りの食事を楽しんでいらっしゃいました。

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露天風呂付のデイケアサービス?なんて最高ですね。

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この斜面の上に、打越という地区が集団移転するのだそうです。

点在していた住居が区画整理された空間にあてはめられる・・・どうなんでしょう。

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温泉街を過ぎると紅葉の木立の向こうに巨大なクレーン群。

国交大臣から建設中止の方針が出された後も工事は続いています。

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理念や数字は机の上でも手に入れることができます。

しかし、やはり現場に立って「感じること」がとても大切です。

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テレビ報道だけ観ていると、伝わらない情報があります。

それは、ここまで工事が進んでいて中止するのか、という点です。

そのリポートをする時、カメラは工事現場にいます。

工事が進んでいる現場です。

しかし、それは巨大なダムの一部分にすぎません。

ダム本体、護岸工事だけでなく、住民の皆さんの移転、温泉街の建設、鉄道、道路の移設・・・

これから、実際、どれくらいの日数と費用が必要なのでしょう。

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建設か中止か・・・難しい問題です。

皆さんも、温泉につかりながら、この現場を「感じて」みてください。

今、ダム問題を考え、紅葉と温泉も楽しもうという、僕のような「観光客」で、町は活況を呈しています。


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